セミナー
第43回 日本福祉のまちづくり関西セミナー報告
「日本、香港の高齢者・障害者の移動の現状と将来」
開催日:2016年2月24日(水) 13:30 〜 18:00
場 所:関西STS セミナールーム
講 師:柿久保 浩次氏(関西STS)
講 師:柳原 崇男氏(近畿大学)
講 師:遠藤 準二氏(アクティブネットワーク)
講 師:山名 勝氏
講 師:陸志強(LUK Chi-keung, Rex)氏(香港復康会)
講 師:三星 昭宏氏(近畿大学名誉教授)
講 師:猪井 博登氏(大阪大学)
場 所:関西STS セミナールーム
講 師:柿久保 浩次氏(関西STS)
講 師:柳原 崇男氏(近畿大学)
講 師:遠藤 準二氏(アクティブネットワーク)
講 師:山名 勝氏
講 師:陸志強(LUK Chi-keung, Rex)氏(香港復康会)
講 師:三星 昭宏氏(近畿大学名誉教授)
講 師:猪井 博登氏(大阪大学)
今回のセミナーは、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団との共催で行われました。
高齢者・障害者の移動の現状と将来を議論するため、日本、香港それぞれから事例紹介が行われ、議論が行われました。
事例紹介として、日本側からは移送サービス・福祉有償運送、京阪神でのバリアフリーの取り組みと当事者参加の実態について、
香港側からは香港復康会が運営するサービスと香港のバリアフリーの実態について紹介がなされました。
当日は28名の参加者があり、活発なディスカッションがなされました。
関西STS事務局長 柿久保 浩次氏からは福祉有償運送、福祉タクシーなど移送サービスを提供する人々のネットワーク組織である
関西STSについて設立からの経緯、現在の取り組みについて説明がなされました。
近畿大学 柳原 崇男氏からは福祉有償運送の制度化の歴史と関西の福祉有償運送の登録数、 登録車両数について紹介がなされ、関東に比べて福祉有償運送の発展が遅れていること、運営団体の課題が指摘されました。 アクティブネットワーク遠藤 準二氏からはアクティブネットワークの事業内容が紹介されました。
アクティブネットワークでは、介護保険事業、福祉有償運送事業の他、バリアフリーツアーを実施する 旅行業や運転者研修やガイドヘルパー養成研修を実施する研修事業を実施しています。
山名 勝氏からは、段差隙間解消を中心に京阪神の公共交通機関のバリアフリー化の実態について紹介されました。 また、障害者の立場で安全な益利用を考えるアクセス交通ネットワークや楽しみながらバリアフリー点検を行う鬼ごっこ活動の紹介がなされました。
陸志強氏からは香港復康会の事業紹介がなされました。 香港復康会では、移動に関するサービスとして、リハバス、イージーアクセスバス、アクセシブルハイヤー、イージーアクセストラベルに取り組んでいます。 それぞれのサービスについて次のように説明がなされました。 リハバスは1978年から運行される障害児者の日常生活の維持のために必要な移動を提供するサービスで、固定路線で運営される他、 ダイヤルアライド型の運行がなされています。 イージーアクセスバスは、2001年に運行開始され、60歳以上の高齢者の通院交通を対象に供給されています。 アクセシブルハイヤーは、2008年にサービスを開始され、小型のスロープ付き車両を使いサービスが行われるハイヤーサービスです。 イージーアクセストラベルは2003年に開始されたアクセッシブルな観光を提供するワンストップ型旅行代理店であるとの説明がなされました。
近畿大学 柳原 崇男氏からは福祉有償運送の制度化の歴史と関西の福祉有償運送の登録数、 登録車両数について紹介がなされ、関東に比べて福祉有償運送の発展が遅れていること、運営団体の課題が指摘されました。 アクティブネットワーク遠藤 準二氏からはアクティブネットワークの事業内容が紹介されました。
アクティブネットワークでは、介護保険事業、福祉有償運送事業の他、バリアフリーツアーを実施する 旅行業や運転者研修やガイドヘルパー養成研修を実施する研修事業を実施しています。
山名 勝氏からは、段差隙間解消を中心に京阪神の公共交通機関のバリアフリー化の実態について紹介されました。 また、障害者の立場で安全な益利用を考えるアクセス交通ネットワークや楽しみながらバリアフリー点検を行う鬼ごっこ活動の紹介がなされました。
陸志強氏からは香港復康会の事業紹介がなされました。 香港復康会では、移動に関するサービスとして、リハバス、イージーアクセスバス、アクセシブルハイヤー、イージーアクセストラベルに取り組んでいます。 それぞれのサービスについて次のように説明がなされました。 リハバスは1978年から運行される障害児者の日常生活の維持のために必要な移動を提供するサービスで、固定路線で運営される他、 ダイヤルアライド型の運行がなされています。 イージーアクセスバスは、2001年に運行開始され、60歳以上の高齢者の通院交通を対象に供給されています。 アクセシブルハイヤーは、2008年にサービスを開始され、小型のスロープ付き車両を使いサービスが行われるハイヤーサービスです。 イージーアクセストラベルは2003年に開始されたアクセッシブルな観光を提供するワンストップ型旅行代理店であるとの説明がなされました。
(文責:猪井博登)
〈講演する柿久保氏〉
〈講演する柳原氏〉
〈講演する遠藤氏〉
〈講演する山名氏〉
〈講演する陸志強氏〉
バックナンバー
- 第43回
- 「日本、香港の高齢者・障害者の移動の現状と将来」
- 第42回
- 「当事者参加によるバリアフリーの到達点と今後の課題」
- 第41回
- 「大阪都心部のサイン環境からユニバーサルデザインを考える」
- 第40回
- 「車椅子の昨日・今日・明日
〜パーソナル・モビリティの進化と暮らしの変化〜」 - 第39回
- 「弱者のQOL向上を通して学ぶこと」
- 第38回
- 「みんなで語ろう、車椅子の歴史から見る ひと・もの・くらし」
- 第37回
- 「災害情報とバリアフリーな移動技術に関するセミナー」
- 第36回
- 「被災者の生活再建と復興まちづくり
〜阪神・淡路の経験を東北の被災地に生かすために〜」 - 第35回
- 「生きていく」上映会&ディスカッション
- 第34回
- 光と音とサインのユニバーサルデザインを考える
- 第33回
- 「生活維持のための地域公共交通の実現」
- 第32回
- 「障害者権利条約のトピックスについて」
- 第31回
- 淡路島の施設見学会とトーク 「癒しのユニバーサルデザインを考える」
- 第30回
- 「バリアフリー新法でまちはこう変わる」
- 第29回
- 「神戸ユニバーサルツーリズム みんな遊びにでかけよう!」
- 第28回
- 「外出したい」という思いの実現に向けて−情報案内からのアプローチ−
- 第27回
- 地域活動支援センター「ちのちのクラブ」ライブ & トーク
- 第26回
- 「心の障がいのある人も安心して住まえる環境づくり」
- 第25回
- 「福祉移送サービスの新展開」
- 第24回
- 「市民力による福祉の交通まちづくりの推進に向けて」
- 第23回
- 「『福祉のまちづくり条例』とかかわって」
- 第22回
- 「市民参加の交通バリアフリー」
- 第21回
- 「スポーツから考えるユニバーサルデザインシンポジウム」
- 第20回
- 「視覚障害を理解する」
- 第19回
- 「福祉のまちづくりに関する討論会」
- 第18回
- 「交通バリアフリー比較体験コース」
- 第17回
- 「福祉を評価すること」
- 第16回
- 「福祉のまちづくり条例改正〜大阪府・兵庫県・滋賀県の報告」
- 第15回
- 「交通バリアフリーへの人間工学からのアプローチ」
- 第14回
- 「ユーザーの立場から見た福祉のまちづくりの現状」