◆質疑応答
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〈講演の様子 3〉
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◇Q:認知症とユニットケアについて、課題は? |
◇A:足立教授より
新規の施設はユニットケアで整備することとなっており、800ほどある。しかし、箱物ができても、ユニットケアを使いこなせるかが課題である。ソフトが大事なのだが、ハードを使い切っていない点も大事な課題である。厚生労働省もこの点に危機意識を持っており、管理職を全員研修するような制度を整えつつある。
一方、4人部屋と大食堂と大浴場を有するような既存の施設は5000ほどある。これをユニット化することが非常に難しい課題である。全部個室にするのはむずかしく、10年先にも4人部屋が残る。この中で、どのような個人的な対応を行うか問題である。4人部屋でのケアに対して、介護報酬が伴うような制度改善が必要である。
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◇Q:地域とのかかわり、逆ディ(特養から出かけていく)地域に出て行く際の安全の確保、どのようなバリアフリー整備を行えばよいか? |
◇A:足立教授より
ユニットケアにおいても施設内に閉じ込めておくことは誤りである。グループホームでは、外に出て行くような試みを行っている。さまざまな残存能力があるので、有効活用することが重要である。認知症患者と幼児が同じ場所でケアを受ける宅幼老所が作られている。認知症患者の中には元学校の先生おり、このような人は褒め上手であったり、しかるのが上手だったりする。持っている能力を社会的に使っていくことが必要である。
徘徊で要介護であるから部屋の中に閉じ込めておくのはいけない。マッチングは難しいが、認知症患者が保育所の保母と一緒に、公園などに園児を連れて回っている。これにより犯罪が減った。このようにマッチングを行うのがプロのケアワーカーである。
しかし、地域が最終的にフォローを行わなければならない。そのため、養成の制度を作っている。 |
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◇Q:高齢者の保健福祉計画の策定に当事者の参加があることによるよさは? |
◇A:山本氏より
自分のことを他人に決めてほしくない。結果はどうなるかは分からないが、プロセス自身が重要である。プロセス中で学ぶことがある。当事者が参加しない計画は傲慢である。
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◇Q:交通バリアフリー法で、精神障害者の人がどのように意見を述べてもらうのか? |
◇A:山本氏より
精神障害者が意見を述べられないということ自身が問題である。ただし、精神障害者が自分の意見を述べられないというのは誤解であり、実際に大きなイベントの中で場を与えると、自分を主張できている。
具体的な計画を実施していく面で、一番大事なことは教育である。教育の現場で、精神障害者と健常者を分けていたら教育が進まない。直接、市民とかかわりを持てるかが重要である。そのため、あらゆる関係機関と連携を図れるようにならなければならないし、市民に直接啓発をはかれるようにならなければならない。
リハビリテーション課は専門家集団が継続してものを言えるよう揺るぎのないものにしていく必要がある。 |
◇Q:新交通バリアフリー法の施行に伴い、精神障害者の方にどのような参加が考えられるか? |
◇A:山本氏より
精神障害者の人は、あまり外に出ていない。社会経験が少ないので、電車の切符の買い方も知らない。しかし、移動に関するサポートができるようにできることには良い。移動に安心、安全、やさしい駅となることが重要であり、法律の持つ意義も大きい。バリアフリー新法では、ハードだけではなく、ソフトをどう統合していくかが非常に難しい。 |
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◆多淵支部長まとめ
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〈講演の様子 4〉
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顔と形が違うように、精神が違うのは当然である。ということがショックである。以前に職場の同僚に時々奇行がある人がいた。しかし、今日の話を受けて、それは偏見であったと思った。相手の立場に立って、考え、やさしく休ませて挙げるという対応を取ればよかったと反省をした。どこかの教育の場で、教えていかなければならないと感じた。 |
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