◆セミナー/ 10月13日(土) 13:30〜 |
基調講演
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〈基調講演の様子 〉
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「旅の感動を神戸から始めてみませんか?」鞍本長利氏(NPO法人ウィズアス代表理事)
鞍本氏はWINGKOBEの代表であり、旅先でのサポートが充実することで、自由に旅を楽しめる障害者が増える、そのためにはばらばらになっているサービスをまとめるシステムが必要であると話されました。神戸では少しずつそれが形になっています。
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神戸ユニバーサルガイド体験報告
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中さんは、今まで家族や友達、介助者が同行する旅行しか経験がなく、初めて1人で新幹線に乗り神戸まで来たことが不安であったが、今後いろんなことに挑戦しようと思えるきっかけになったと語ってくれました。そして旅行は観光だけではなく、入浴介助、食事介助といった日常生活が不可欠であり、それが確保されてこそ旅行を楽しめるということが、セミナー参加者には十分伝わったと感じています。 |
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末永さんは、セミナー終了後大分でも同じような取り組みを行いたい、しかしまずバリアフリーの充実からであると、県や市に働きかける活動を始めました。また、パネリストの宮野氏(兵庫頚損連絡会)との出会いから、年末には兵庫の頚損者数名が大分・別府へ温泉旅行に出かけ、それを大分の頚損者がサポートするというツアーが計画されています。 |
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パネルディスカッション
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基調講演の鞍本さんを交え、神戸芸術工科大学教授 相良二朗氏をコーディネーターに、叶_戸クルーザー・コンチェルト社長の南部真知子氏、株式会社花鳥園代表取締役 加茂元照氏、兵庫頚損連絡会 宮野秀樹氏によるパネルディスカッションを行った。 |
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コーディネーターの相良さんは、旅行は非日常だけど、非日常を送るためには日常(食事、移動、入浴など)は不可欠だと話されました。
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コンチェルトはエレベーターが設置されていませんが、スタッフが甲板までお連れします。
車いす対応の広いトイレはありませんが、トイレ内にスクリーンを用意して、空間を作って使用してもらうようにしております。
また、視覚障害者の方にはスタッフ手作りの触地図でおもてなしをしています(地図を持参してくださいました)。できるところから進めておりますと語る南部さん。
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花鳥園の加茂さんは、花鳥園のトイレは、1つ1つをゆったりと作っており、数も多い。このことがお客さんの満足度につながるとはなされました。 |
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兵庫頚損連絡会 宮野さんは、家に閉じこもっている障害者をどんどん外に出したい。そのためにいろいろな活動をしていますと熱く語られました。宮野さんは最近韓国へ旅行されたばかりです。 |
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今回のセミナー(特にユニバーサルツーリズムの部分)は、特定非営利活動法人塩井障害者自立支援基金から頂いた助成金を使わせていただきました。助成金のほとんどは、神戸でサポートするヘルパー(24時間介助)の人件費に使わせていただきました。鞍本さんの言われるように、現地でヘルパーが用意できることはヘルパーの旅費を払う必要がなく良いシステムではあるのですが、現在の障害者自立支援法は住所地近辺でしか利用できないため、旅先でのヘルパーには実費で支払う必要があります。宮野さんは、旅行運賃が障害者割引になったとしても、それ以外の費用がかかるのが現状と話します。今後、このことについても議論する余地があると感じ、今後の学会の課題であると認識しました。 |
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たくさんの方のご協力によって、様々な企画盛りだくさんのセミナーが無事に終了しました。
関係者の皆様がた、本当にありがとうございました。
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