セミナー
第37回 日本福祉のまちづくり関西セミナー報告
「災害情報とバリアフリーな移動技術に関するセミナー」
― 2012年6月25日(月) 大阪駅前第2ビル4階・キャンパスポート大阪―
今回は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団との共催で、東日本大震災を踏まえた防災・減災・復興についての報告と災害時の観点も加味した、障害者・高齢者の移動に係るバリアフリーの視点から、今後の交通施設、まちづくりに応用可能な情報通信技術を議論するとともに、実際の技術を体験できるセミナーを開催しました。
当日は、下記のプログラムに示すように、7題のテーマのご発表があり、聴講者としては、福祉のまちづくり関係の研究者、学生、企業の方など幅広い分野から67名(講演者含む)の参加がありました。
講演・屋内デモ後の質疑・討論では、見守りシステムにおける当事者団体・NPOの役割や、情報の標準化の問題、商業店舗内のバリアフリー化、鉄道のホーム柵・ホームドア設置などの課題、路面標示等サインについて活発な議論が行われました。
◆プログラム(敬称略)
- 13:00-13:05 開会あいさつ 交通エコモ財団 岩佐徳太郎
- コーディネーター:北星学園大学 秋山哲男
- 13:05-13:35 ロービジョン者の視覚情報利用について
- 近畿大学理工学部 柳原崇男
- 13:35-14:05 視覚障害と音環境
- (独)産業技術総合研究所 関喜一
- 14:05-14:25 近畿地方のバリアフリーの状況
- 近畿運輸局消費者行政・情報課 下地剛
- 14:45-15:00 質疑
- ―休憩(15分)―
- 15:15‐15:25 バリアフリーの先端技術紹介と提案
- 住友スリーエム(株) 園田康一
- 15:25‐15:45 災害時通報システム
- TOA(株)凍田裕一・潟Lクテック池田典弘
- 15:45‐16:15 電子透かしを活用したバリアフリー情報提供
- NTTアドバンステクノロジ(株)海保裕一
- 16:15‐17:00 各技術の屋内デモ
- 17:00‐17:15 質疑・討論
- 17:15 閉会あいさつ
- 日本福祉のまちづくり学会関西支部副支部長 岡田明
〈ご講演の様子〉
〈セミナーの様子〉
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