義肢装具

概要

義肢(義手および義足)は失われた手や足(脚)の代わりとなるとても大切な道具です。また、義肢ほどなじみがないかもしれませんが、麻痺などで損なわれた機能を補うために身体に装着する装具も重要であり、今後の開発が進めば身体機能の回復や維持に今以上に大きな役割を果たす可能性があります。

インテリジェント義足

インテリジェント義足 初期の製品
インテリジェント義足 初期の製品

当研究所で機能確認モデルの開発を行った、世界で初めてマイクロコンピュータを搭載した“かしこい”義足です。装着した人の歩く速さに合わせて、膝が曲がるときの抵抗が自動的に変わり、ゆっくり歩いても速く歩いても自然な歩容(歩く姿)が実現できます。正式にはインテリジェント大腿義足膝継手と呼称されています。

筋電義手

筋電義手によるヴァイオリン弓の把持
筋電義手によるヴァイオリン弓の把持

筋肉が動くときの微弱な電流を検知し、手にあたる部分を装着者の意図通りに開閉できる電動義手です。リハビリテーション中央病院と共同で、成人用に加えて小児用の筋電義手の処方・製作・訓練システムを構築してきました。訓練を円滑に進めるための補助スイッチに関する工夫や筋電位表示器の無線化にも取り組んでいます。

短下肢装具

実験用短下肢装具
実験用短下肢装具

足・足首・ふくらはぎを覆う形状をした装具です。麻痺のある方の歩行を支援する重要な役割がありますが、義足に比べメカトロ化は進んでおらず、今後飛躍的に発展する余地があります。千差万別の麻痺状態や身体能力に照らして、装具側がどのような力学的作用を及ぼすと歩きやすくなるか、コンピュータ・シミュレーションも駆使しながら研究しています。

関連研究(終了したものを含む)

平成24年

筋電義手練習支援システムに関する研究−ポータブル型練習補助デバイスの開発−

平成23年〜24年

脳卒中片麻痺者の三次元歩行シミュレーションに関する研究

平成20年〜22年

成長に合わせた小児筋電義手訓練システムに関する研究

平成21年〜22年

短下肢装具装着動作の研究ならびに装着支援具の開発

平成19年〜20年

下肢装具処方・訓練支援のための生体力学情報呈示システムの開発

平成17年〜19年

小児切断リハビリテーションにおける筋電義手訓練システムの確立に関する研究

平成18年〜19年

電動義手における入力装置の多様化に関する研究

平成16年〜18年

インテリジェント短下肢装具iAFOの開発研究

平成年14〜16年

小児切断リハビリテーションにおける筋電義手処方システムの確立に関する研究

平成11年〜13年

筋電(電動)義手の処方と製作システムの確立に関する研究

〜平成5年

旧義肢装具開発課:インテリジェント大腿義足のフィールドテスト

旧義肢装具開発課:義足の遊脚相制御に関する研究